「国語力をつける」の第三回です。
読解問題で問われるのは、客観的なものの見方が出来るかどうかです。 私立中によってはその「客観性」は、大人並を要求しているところすらあります。 ボク(わたし)の子どもらしい感想をきかれているのではなく、良識ある大人の考え方や、事実に基づいたものの見方が出来なくてはいけません。 ここでは客観性を育てるために、(中学受験を目指していても)比較的時間にゆとりのある10歳くらいまでに、たくさんやって欲しいことを述べたいと思います。 多くの大人が、子どもよりは客観性を備えているのは、子どもに比べて圧倒的多数の人間に会い、あらゆる手段で得た情報を通して、自分の考え方、物の見方が一面的に過ぎないことを知っているからです。 しかし、年端もいかない子どもに、にわか仕立てで客観性を育てようという無理なことをしてはいけません。 成長過程で無理のない自然な形は、ありきたりのことですが次のようなことだと思います。 ①友達との遊びや、異世代の人々との交流を通して、他者の考えを知る。 ②子どもに有害なものでなければ、マンガ本やテレビドラマや映画の中にはいいものがたくさんあるので、それらを利用する。 ③旅行その他の手段で異文化交流を図る。 厄介なことに、国語には即効性がないので、「これだ!」と言う特効薬が算数ほど挙げられないのですが、「異なる」を受け入れられる人間に育てていけばよい、という方向性が見えてきます。 クレマチス咲きました。2008.5.1
by youkosodesu
| 2008-05-01 19:02
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