こちらの受験生(小6男児)絢斗君は、臨時生です。
じつは「数学習 お母様クラス」に通うことになった方のご子息です。 「過去問の出る順三単元に[速さ]が入っているが、とても苦手感を持っているので、ぜひお願いしたい」とのご要望に応えることになりました。 準備していた、「三者ずれて出発する旅人算」に早速取り掛かります。 余談ですが、カメラを構えるこちらをしきりと見るので、「普通にやっていて」と促すのですが、緊張してそれどころではない様子です。 だから、すぐ撮るのをやめました。 ということは、家庭塾の生徒さんはかなり舞台慣れしているということでしょうか。 話を戻して、旅人算です。 私「はじめに三人の出発時間を、Cを軸に据えて線分図で表すんだよ。文中のどの文言を拾っていくのかさえわかればあとは簡単。その後に、二人の追いかけ追いつきの時間から、速さを比で表すようにしてね。」 絢斗君(仮名)は言われるままやり始めますが、早速間違えます。 私「AとBの時間関係、次にBとCの時間関係をやって、最後に#$%*@‘・・・・・だよ。」 絢斗君のやり方はたどたどしい感じです。 心からの理解ではなく、(現時点では)「まね」をしているだけだから。 しかし、一番易しい問題で、時間をかけてとことん向き合わせます。 線分図が何とか書けたところで、解説をしてもらうことになりました。 まだ定着していない様子ですが、理解に結びつくように「質問」で誘導していきます。 どんな文言に目をつけるの? どういう順序で線分図を書きはじめるの? どうしてこういう手順でやる必要があるのかな? 長年、聞く一方の授業に慣れてしまっているため、上手な解説を聞いて「分かったような気分」になり、ハイ次、とすすめてきた事が、算数を弱くしていた要因だと思います。 だから、同じやり方はやめます。 とにかく自力で納得しなければ、一歩も前に進ませません。 分かっているのかどうかは、質問への答え方で一目瞭然です。 そうこうするうちに一問目はやっとクリア。 二問目に対して「懸賞金(50ポイント)」を賭けることにしました。 問題をやらせる順序も決めていたので、ここで懸賞金を手にできるはずです。 計画通りにいけば、一気に弾みがつけられるんだけど・・・ やったっ! 自力で正解。 私の助言なしに正解したころから、脳内の歯車が回転し始めました。 三問目もOK。 次々懸賞金を手にして、絢斗君はちょっといい気分になりました。 手をつけた問題は、四谷合不合の大問4あたりのレベルですが、80%できるようになりました。 しかし、はじめのしつこい繰り返しに時間をかけ過ぎて、用意した問題は半分しかできませんでした。 最終問題(大問7,8レベル)には500ポイントを賭けようと思っていたのに残念。 私はといえば、二問目以降は、ご本人が一人静かにやっているのを、ほとんど眺めるだけでした。 たまーに、「あ~もしもし、 これはどこから来た数字なのかな?この人の進んだ距離が□の63でしょう?こっちの人は63じゃぁないよ。」のようなことを口走るだけです。 あ~ ラク♪
by youkosodesu
| 2013-08-07 08:58
| 絢斗君
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