2011年度 合格記③(るり子ちゃん)

2011年度 合格記 
るり子ちゃん編(仮名)

「先生っ、〇〇です。」と言ったきり、相手は押し黙ったままです。
ど、どうしたんですか。
「繰上げ合格を、たった今頂きました。」お母様の声は震えていました。
ひゃぁ~…
私はその場にへたり込みそうになりました。

なにせ、るり子ちゃんは、まもなく6年生だというのに、「九九をしっかり言えるようにする」レベルからスタートしたのですから。

こちらでは13ヶ月間学習しました。

相前後して「四谷のウェブ授業生」にもなりました。

この時点で、平均的受験生とのスタートの差は約2ヶ年分あります。
山のような未学習単元が控えていました。

わずかな期間でそれを解消するのは、並大抵のことではありません。
しかし、120分間の全てを単元学習に費やすことはやめました。
あえてそこに40分間の「数学習」を組み込むことにしたのです。

九九、約数、素数、約分、結合の法則、四則の順序、分数乗除、逆算
文章題以前に、これらの基礎がまったく確立していなかったのです。
「考えれば、何とか分かる」レベルを、スピードで処理出来るまで訓練しなければ、受験の武器として通用しません。

私は宿題として課するこれらの数学習に、ご褒美を気前よく付加することにしました。
すると彼女はどんどん乗ってきました。
「出来ない自分に腹を立てて、ストップウォッチを片手に、時間クリアまで真っ赤な顔で何回も取り組んでいます。」のメールをお母様から頂くたびに、意外な一面を見る思いでした。

よし、これだ。こういう負けず嫌いな面を持っていれば大丈夫だ、と思いました。
数に関する分野の進歩はめざましく、そのころ学校でも“目立つ存在”になったことも幸いでした。

ところが文章題は遅々として進みません。
自己解説も流暢になってきたし、そのときにはOKと思っているのですが、次の回に念のため復習すると忘れているのです。

しかし繰り返しにも限度がありました。
もう間に合わないため、こうなったら志望校の出る順 上位三単元に絞った復習に切り替えざるを得ません。

季節はもう秋も深まっていました。

そのころ、苦手な特定分野を除いては、徐々に正解するように変わってきました。
特に得意だったのが、図形関係と食塩水でした。

最後の12月、1月はすばらしい伸びを見せ、「あー、今が6年生の4月ならなぁ」と思わずにはいられませんでした。

彼女は習い事に身を入れていたため、これまで、学校の宿題をなんとなく済ませていただけの小学生時代をすごしていたので、これほど濃密な学習の働きかけを受けたことは初めてだったはずです。

「これはるり子ちゃんにはちょっと無理かも…」と差し出した問題を、スラスラと解いたのがこの一月です。
約一年前、九九を自信なさげに、たどたどしく口にする姿がよみがえりました。
彼女の成長を前にし、涙が出るほど嬉しかったです。

どんな結果になろうとも、彼女にとって有意義な一年間だったと思います。

お母様は考え抜いた末
(四谷偏差値)50~55を第一志望に、45~50を第二志望に、押さえ校として他一校を受験校に決定しました。

その第二志望校に合格が決まったのです。
押さえ校の合格辞退を決めたばかりだったので、喜びもひとしおでした。

遠く、他県から、毎回送迎を担ってくださったお母様にも、厚くお礼申し上げます。

合格おめでとうございます。

るり子ちゃんの家庭塾での13ヶ月間の軌跡はこちらです。
by youkosodesu | 2012-02-12 00:02 | 山田るりこ
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