こちらでは6年生への授業はもうありませんが、入試直前の今日(1/29)、Fちゃんとお母様が立ち寄ってくださいました。
こちらの授業前の、ほんの僅かな時間です。 F母「来る前に、2006年からのわが子のブログを全部見返してきました。 ネットで偶然見かけてご縁を得て、Fはそれまでの勉強アレルギーが消えて、それだけでもよかったです」 面談にいらしたお母様の、切羽詰ったあのときの様子が甦ってきました。 「遅きに失した」ということがないように、先手を打って勉強関係の習い事や塾の手当てをしたつもりが、段々元気がなくなっていくわが子を見て、どうしたらよいのかと困惑していたようです。 塾にお迎えに行ったあるとき、先生から「お宅のお嬢さんはしつけがいいですね。授業が終わると教室内のすべての机の位置を整えて、整頓して帰るんですよ。そんなお子さんは初めてです」というお褒めの言葉をもらいます。 帰りの車を運転しながら、わが子が不憫で涙が出ました。 7歳や8歳の子どもが、教室の整頓なんてしたいものか。 この子は塾で居場所がないのだ。だから認められたいがために過剰適応している。 ここへ来てようやく「もういい。もう止めだ」と決心がつきます。 そして勉強関係の習い事をすべて辞めます。 でも少しだけ心配が残っているので、どこかにあるに違いない「この子に合った塾」を探し求めていました。 お母様は2時間にわたり、泣きながらお話してくださいました。 能力は十二分に備わっていると見ましたが、当初は確かに「もう、うんざり」という感じでした。 ですから宿題を出さず「家では極力遊ぶ」を課題としました。 5年生時は週に2回こちらで学習をしました。 6年生になると週に4回の進学塾が加わりました。 運悪く曜日が重なってしまったので、家庭塾では一時間しか学習時間を持つことが出来なくなりました。 暗記カードはダントツです。 単位交換も学校で一番になりました。 口述方程式の記録を誰も更新できません。 進学塾での勉強も、宿題を欠かさずやり一生懸命についていくように変身しました。 神様!どうかこの子に幸あれ。 第一志望校合格おめでとうございます。 合格のご連絡のとき、なんと私は早々と家庭温泉を楽しんでいたのです。 しかし今年度は受験生が多く、気が気ではないので風呂場に携帯電話を持ち込んでいました。 雑踏と喧騒の中、ほとんど悲鳴に近い喜びの声。 Fちゃんの努力、そして何よりも長年心をくだいてきたお母様のことを思い涙が溢れました。 この2年、分からない問題に直面すると、とても遠慮して申し訳なさそうになるFちゃんを変えたいと腐心しました。 Fちゃんのかかえている劣等意識は、傍目にはとても分かりにくい形で内在しているため、こちらも心して掛かる必要があったのです。 「覚えるのが早い」点を利用して、「単位交換部門で校内一位を取ること」からコツコツはじめました。 途中で加わった進学塾もおおいに功を奏しました。 2年間休むことなく、時間ぴったりに送迎をしてくださったお母様に、功労賞を差し上げたいと思います。 長いことお疲れ様でした。 そしてこのたびは本当におめでとうございました。
by youkosodesu
| 2009-02-04 22:31
| 合格記
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