2008.10.28
6年生は、10月以降いっせいに過去問を始めました。 全般的にみると、時間内に最後まで手をつけられる生徒さんは少なく、さらに手をつけたところの間違えもありますから、実力相応校であっても、合格ラインに届かないこともあります。 チャレンジ校の場合はなおさらで、まず時間が足りずにあたふたしています。 全年度を通して大幅に時間が足りず、合格ラインに達しないときは、次のようにしています。 過去問からいったん離れます。 本人に適正なレベルを、10問単位で30分以内にほぼ80%できるまで訓練を徹底します。 これが時間以内に収まらなければ、大問1と2が危ぶまれます。 それが出来たら、次のレベルの問題群も80%をめざして訓練します。 その子にどの問題を選ぶかが、一番苦慮するところです。 総合回の部分を使用するか、受験校で頻出の単元回を混ぜて使います。 または、テキストの単元ごとにコピーし、取り混ぜて10個組みにすれば、かなりの量が準備できます。 こちらでは速さ、比、割合の混合版を10個ずつ20組と、図形関係の40問を使っています。 例を挙げます。 四谷偏差値55を受けるなら、シリーズの「基本問題」レベルから10個を2組作り、30分80%を超えたら、「練習問題」レベル10個を3組やります。こちらは40分80%です。 一回目で合格しても、念のため上記回数をやります。 私は学力と時間を一体化した見方をしていますので、指導もこれに沿って行います。 「ここはケアレスミスだからいいよね」とか、「5分しかオーバーしていないからよしとして先へ行こう」というのを一切止めます。 これをやると、途中の進みは速いように見えますが、最後のひずみが思った以上に出るのです。 しかし一対一で進めているわけではない大手進学塾では、そこまでの対応は不可能です。 ですからこちらでは、その部分を補う意気込みでやっています。(週一回の方対象) 10月4日付け当ブログから抜粋しました。 力をつけるには「先生の教え方」は重要です。 しかしそれ以上に、本人に適正レベルの問題を選び、適正時間内に解けるように繰り返すことが最重要です。 これには主観を入れることは出来ません。 ですから、一定時間内で半分しか正解しない状態で、次のレベルに手をつけるなんていうことは、かえって遠回りの結果を招くだけです。 なかなか成果が見えず、時にくじけそうになりますが、ある日それは必ずやってきますので、じっとがまんです。
by youkosodesu
| 2008-10-28 08:36
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