2008.9.21
引き算はどの子も苦手です。 特に横算になると、大きい学年の生徒さんですら、どこかで筆算をしないと安心できないようです。 四谷シリーズ3年生用に載っていたもので説明します。 「隣から借りてきて」と、上に小さく10を書かせる方法もあります。上段(11)をご覧下さい。 10から8を引いて2、さらにここに残っている6を加えて8と、段階が複数にわたっていると混乱しやすいお子さんには、下段の赤い下線部分のようにやってください。 必ず一の位から書かせます。 (このやり方をマスターすると、十の位から間違えずに書けるようになりますので、ご心配はいりません。) 十の位の4には斜線を引いて3と書いて構いません。 この訓練の仕方をお伝えします。 小さい人(小2前後まで)に、長々と説明を始めてはいけません。 ゲーム感覚でやってください。 タイムは大人がものすごく本気を出した時間の、少なくとも5倍以上からはじめます。 1まずはじめは、足して10になる数の相手探しです。 これを一日に5分程度、考えなくても相手の数字が見つけられるようになるまで繰り返します。 間髪いれずに鉛筆が動くまでです。 目標の10個で5秒に達するには、平均的に一日50個×30日位はかかります。 (↑ミス発見 ④と⑦が重複しているので、どちらかを「0」としてください。) 2次に足して20を超えない足し算と、一桁同士の引き算(ここには表を載せていません)を一日に合わせて30個ほど、 1000個に達するまで練習します。↓ 3 いよいよ核心です。これをやるために、上のことを長々と2ヶ月以上訓練したのです。 前が後ろより小さい二つの数の差と組めば、10になる数を右欄に書きます。この表は答えを書き込んでいますが、実際は右端を空欄にしてください。 絶対に差を横にメモさせてはいけません。 眺めるだけで答えを右欄に書き込めるようにするには、これの練習回数というよりは、むしろ上記1、2の訓練を充実させてください。 ここまでやると一番上の引き算が、頭の中に筆算をえがかなくても、迷うところ無くすんなり出来るようになります。試しに戻ってやってみてください。 「10までの足し算」はネット検索すれば無料ダウンロードできるものがたくさんあると思いますが、1の足して10になる組み合わせ、3の横算簡単法は私が作った表なので、出てこないかもしれません。 このような数の訓練は、始めこそものめずらしく喜ぶと思いますが、そのうちに必ず飽きてきます。 そうしたときに長く続くようにするには、大人の側が「たくさんやると、早く力が付くかも」という欲を捨て、“引き際を美しくする”の一言に尽きると思います。
by youkosodesu
| 2008-09-21 09:31
| 小さい生徒
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