4年生になったとき、地方都市から、クラスの半数以上が中学受験する区立小に転入してきました。
こちらの受験事情に明るくない上に、個人塾の面談で、「受験準備スタートが遅すぎる。現在の偏差値が35。 伸びても50まで」といわれて、お母様は途方にくれていました。(余談ですが、スタート時に偏差値35というお子さまは山ほどいますので、ご心配には及びません) 受験までまるまる3年間もあるのに、4年生になったばかりで既に遅いとは。 東京はいったいどうなっているのだと戸惑われて、利害関係の無い誰かに話を聞いてもらいたい、ということで面談にお申し込みになったのです。 以上が9ヶ月前のことです。 その後お子様とは、単発で一度だけ学習しました。 はきはきと自分の考えを述べることが出来る、利発なお嬢さんでしたので、受験勉強が軌道に乗れば、上昇すると思っていました。 最後の日に「まだ4年生ですから、これから塾に入る人だってたくさんいます。安心して大丈夫ですよ」と、お嬢様の性格に合っていそうな、お近くの○○塾をお勧めしました。 そして彼女は○○塾に入りました。 7ヶ月ぶり(新5年生になった昨日)に、再び単発学習で会った彼女は、大きく変貌を遂げていました。 お膳立てされたレールの上を、なんとなく走っているという感じがまったくなく、とても勢いが感じられます。 分からなかった問題をノートに貼り付けて、質問ノートとして持ってきましたが、「自分で考えたいから」と少しも私を頼ることがないのです。(持ってきた問題のレベルは、四谷だと練習問題、サピだと★★程度でした) 「勉強が楽しい」というお子さんは、そんなに多くはありませんが、まさに彼女はそれでした。 この仕事を長くしていると、一緒に何時間か勉強すれば、(その時点の出来る出来ないにかかわらず)合格圏の中学偏差値が自然と浮かんでくるのですが、彼女は当初を大きく上回りました。 お母様に尋ねると、「『スタートが遅い』といわれたのがこたえた。だからこそ先を急がずに、学年を戻したところから復習を重ねた」というお答えが返ってきました。 賢明な選択が功を奏した一例です。
by youkosodesu
| 2008-04-04 11:44
| 保護者面談
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