消去算

E君(小6)がテキストを解いているとき、「あれっ、これ習っていないよー」といったので、早速消去算を教えることになりました。
片方の数字をそろえて消去し、分からないものを一種類だけにして求めるやり方です。
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E君す~い、す~い

予想通りE君はあっさりと理解し、これに伴った代入法や、少し難度の高い問題もすいすいこなしました。

消去算の解き方の意味を、基から十分理解したから、少しくらいひねった問題も全然平気でやるし、さらにこれを繰り返していくと、もっと難しいものに挑戦したいと思うようになります。
出来る子供たちはこうして力を付けていきます。

ところが過去に、何度か説明の仕方を変えて試みても、まったく分からない子どもが何人かいました。

一つ一つの式が何のためのものだかを、分からないでやっているので、「みかん」が「消しゴム」になる、というくらいの変化が限度で、あとの部分はまったく同じでないと、お手上げなのです。

こういう子たちの学力が、全教科的に低いという訳でもありません。
しかしこうした場合、算数に関しては、進学塾で出来るようになる可能性は、限りなく低いでしょう。

今にして分かったことは、彼らと“同じ言葉”を持っているかどうかが重要だ、ということです。

思考回路が違うと、その人がどんなに説明上手でも、「いまひとつ、わかんない」ということが大人にもあると思います。

反対に言葉そのものは拙いものの、「その表現分かる、ぴたっとくる」ということもあります。

さて、どうやって同じ言葉を持つ人を探したらいいのか、それが一番の問題です。まして、塾では“先生”を選ぶことは出来ませんから。

しかし、私のような個人塾を探すとしたら、う~~ん、そうですねぇ、保護者が先生としばらく話したとき、感覚を共有できるか、というのも手がかりになるでしょうか・・・

あと、息継ぎの場所つまり文の読点の箇所が、自分と合致しているか、と言うことも重要な手がかりになります。
by youkosodesu | 2007-01-13 00:33 | E(男の子)
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