勉強を教えるのは"芝居"と同じ

また面談終了。
親が子と勉強すると、途中から必ず喧嘩のようになってしまって・・という話題になりました。

世間のほとんどのご家庭では、そうかもしれません。
その理由をずーっと考えました。
そして思い当たりました。

親御さんは、勉強するのは本人なのだから、当然子どもが主役で、親としての自分の立場は、監督または観客だと思っているのです。

そして主役である子どもの演技(勉強のときの反応)を、それでよし、とかそうじゃないだろう、とかあれこれ批評しているのです。

私の場合は、演技者としての「主役」は教える側の自分です。

そしてお客様(観客)の立場に、子どもがいます。
たとえ自分の子どもでも、教えるときはお客様です。

それは、小さな劇場で一人芝居をするのに似ています。

客の反応が手に取るように分かって、乗っているのかいないのか、の判断がつけばすぐにやり方を変更します。

今日の客はのりがいまいちだな、じゃあ練習してきた別の演技に切り替えよう、という具合です。

手持ちの札を増やしておかないと、観客受けの少ないとき、「あーぁ、今日の客はハズレだった」、と相手のせいにしたくなるのが、人間の悪いところですから。

興味を持って見始めてくれたら、こっちのものです。
「アー、楽しかった、また見に来てあげよう」と思ってくれます。

お客さんが、劇場にまったく入りたがっていない時、「どうぞ一時間だけ私の演劇見て行って!たくさん練習積みました。」と愛想よく誘ってみることです。
そして精一杯主役としての先生役をこなしてみてください。

当然のことながら、演技者は観客に対して、面白くないのに笑いを要求することは出来ません。

そして、請われていないアンコールに応えてもいけません。

上映時間が終了したら、お客様をお帰しする時間を守ることも、忘れないでください。

なぜなら、自ら入場券を買い求めて、わくわくしながら入ってきたわけではないのですから。

[まとめと今週の標語](といっても、これが初めて)
●(普段は逆なのだから)勉強のときくらい、もっと子どもの顔色をうかがってみよう!!
by youkosodesu | 2006-07-02 00:48 | ●私の方針
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