起きて半畳 寝て一畳

2009.5.4 月曜日

十数年前、都心の一戸建てを売り、ここ狛江に土地を購入したときのことをお話します。

新宿駅西口至近のため、“売れない”という事はないと思いましたが、既に土地を手配してしまったので一刻も早く売る必要がありました。

内見者二人目で決まったのは幸運でしたが、そのために涙ぐましい努力もしました。

その努力の数々です。

①キッチンのグリル部分は使用感を残したくなかったので、一度も使いませんでした。焼き魚はフライパンで。
(既に、リフォームした時点で引越すことを考えていたのです)
②狭い家を広く見せたい一心で家具を処分し、入りきらない季節外衣類は真空になる布団圧縮袋に入れ、裏の物置(外)に収納。(いざ使うときは無残にしわくちゃです)



その他の工夫としては

生活に必要なものを最小限に抑えていたため、狭い3DK(見方によっては2LDK)ながら、家全体がガラ~ンとした雰囲気です。
しかしこれですと家の仕様そのものに目が行ってしまうため、“安めの民宿”感が漂います。
それで、家具は見栄を張り、見ばえのよいものを少しだけは置くことにしました。

一階14畳(8畳のLと6畳のDK)ほどのリビングダイニングに置いていたのは、ピアノ、ガラスの飾り棚、カフェ風の丸テーブルと椅子だけ。
生活感なし。
ちょっとした粋なバーですか?
娘の友達が遊びに来ると「わ~、〇〇チャンちお店みたいだ~」とたいていびっくりされます。
それが嬉しくてさらに図に乗り、捨てまくります。

いよいよ家を売る段になるとカーテンを新品に付け替え、キッチンの鍋、ヤカンなど新規に購入し、モデルルーム化をはかりました。

買ったものはあくまでも飾り用です。
そうそう、冷蔵庫も洗濯機も新品ピカピカに買い替えました。普通に考えると、新居で新品を使いたいところでしょうが、違うのですよ、これが。
売り物である「中古家」のくたびれ感を、少しでも感じないようにするには、付帯物でなんとかグレードアップするのです。
こうして、都心で暮らしたい購入希望者に、おしゃれな生活(本当か?)をアピールしたのです。

これでいつ不動産屋から連絡があっても大丈夫です。
内見希望者の連絡があったとたん、日常使いのくたびれた鍋釜を隠し、まだ一度も使ったことのない飾り用の新品鍋を、シンク上の水切り棚に並べます。
こんなばかばかしいことでも、すごく効果があるのですよ。
「きれいなおうちですね」と、なんと二人目で決まってしまいました。
(売れた時点でこの家は築24年経過しており、途中から住んだ私たちのリフォーム回数は2回でした)

買ってくださった方は、キャリアウーマンの母(50歳くらいの方)、子(社会人)のお二人ご家族でした。

当時の二階はこんなでした。↓
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TV,電話機は押入れに。
何もかも捨て、どの場所もがらんどうです。
長女のお下がり衣類も、次女にまわるまでの保管場所のことを考え、捨てたり差し上げたりしました。
それでも結構不自由せずに暮らしていけたので、つくづく人間は不要物に囲まれて生活していることが分かります。

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あれから十数年。
現在の住まいは物で溢れ、巣窟化してしまいました。
果たしてこれだけのものが必要なのかを、考え直さなければいけません。

「起きて半畳 寝て一畳」と唱えながら、ゴールデンウィークは物を捨てまくっています。
by youkosodesu | 2009-05-04 19:33 | ●趣味
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